本棚の宝物

読書感想が中心です。あとは、日々のちょっとしたことと 手作りした作品などなど。

有川浩

「イマジン?」 有川ひろ



想像力は、あるかい?
憧れの映像制作の現場に飛び込んだ、良井良助(27歳)。
聞き慣れない業界用語が飛び交う現場に戸惑う日々だが、
そこは現実と物語を繋げる、魔法の世界だった。

「必死で知恵絞って想像すんのが俺たちの仕事だ」

やがて良助は、仲間たちが作品に傾ける熱意に、
焦がれるような思いを募らせていく——。

走るしか能のない新米、突っ走る!
行き先は、たぶん未来。


映像化作品がたくさんある著者ならではのテーマ。
制作の現場にある数々の困難。
チームでものを作り上げる人間関係の問題。
多額の製作費、テーマそのものの問題。
ロケ場所探しの難しさ。
そして、些末な事のように思えるけど、現場を回す上で大切なあれやこれや・・・

アツくてベタなところも多いけど、すっきりおもしろく読めました

あの作品がモデルね・・・と、わかりやすい書き方してるので、
ご本人と思われる原作の作家先生登場のシーンは読んででちょっとこそばゆい感じが。。。
だって、現場スタッフがあまりにも先生の熱烈なファンなんだもの
小説との違いに不満を抱く原作ファンに対して、映像スタッフも愛と情熱で制作しているという訴えもわかるけど

図書館戦争」は小説だけでおなかいっぱいだったので映像は見ていません

「フリーター、家を買う。」「阪急電車」「植物図鑑」は映像のみ見ました。
どれも穏やかに楽しめる作品でした

意識全集中で見るようなシリアスな作品もいいけど、
休日家でのんびり配信で見るには、最適な感じ
映像と相性のいい作風なのかもね

「図書館危機」 有川浩

シリーズ第三弾 本


過去の2冊より戦闘シーンはグロかったかなぁ?
そんな命がけの戦いしながら、のんきなラブコメは相変わらず。

今回のキモは差別用語。
ある種の問題定義にはなってます。


武器を持つことを嫌い、戦わない人間は悪人ばかりなこの物語。
なんとなくひっかかりながらも3冊も読んじゃったよ(笑)





「図書館内乱」 有川浩

「図書館戦争」のシリーズ2作目。


そんなに話題になるほどおもしろいかなぁー?なんて思いつつ、
しっかり続編も読んでしまった。

だんだん、おもしろくなってきたかも 笑顔


今回は、銃撃戦ではなくて政治的取引とか策略系の戦い。
でも、そんなどろどろはしてないの。

さらっと読めるのが人気なんだろうけど、
ちょっとさらっとしすぎで物足りないのは前作同様。


でもでも、図書館を守るための武装集団ってマンガちっくな設定ながら、
肯ける人間関係や心理描写もあり。
こんな設定を借りて、本=メディアについての作者の意見が見えてくる。


前作でも少年犯罪の引き金になったとされる図書につての話があった。
なんでもかんでも、責任を押し付けられて、
青少年に悪影響を与えるからって理由で検閲だらけの世の中になったら息苦しいものね。


今回気になったのが、読書批評の話。
これは、毒を売りにした批評を公的なサイトで展開したのが間違いだったんだけど、
その中で、書き手の言い分として
「思ったことを書いて何が悪い。毒をおもしろいと指示してくれる意見も多いのに」
っていうのがあって。
それに対して、言いたい放題の毒舌は本と作者を貶めるだけでなく、その本を愛する人たちをも傷つけることになる・・・っていうのが反論。


わたしの日記は公式サイトじゃないし、
おもしろくないものはおもしろくない!って書いてる。
例えば、わたしにとって信じられないくらい退屈な本であっても
それが好きな人もいるわけで・・・


毒を吐かなきゃ感想が言えないのは表現力が乏しいからよね。
毒を売りにするのは、なんでもいいから毒を吐きたいのであって
率直なのとは違う気がする・・・って改めて思ったわ。


超娯楽作品でありながら、印象に残るエピソードもありました 本






「図書館戦争」 有川浩

公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!
狩られる本を、明日を守れ! 
正義の味方、図書館を駆ける!
本


って、はぁぁ?


人気ある本なんだけど、↑の説明じゃ、なんだかわかんない落ち込み

アニメちっくな表紙。さすがメディアワークス。
読んでみたら・・・限りなくマンガみたいな小説ですね、これ 笑顔


近未来、戦闘モノ。
だけど戦ってるのは、やたらメディアを検閲する政府の武装集団と、
本を読む自由を守る図書館の防衛隊。

軍隊モノ?みたいな上官と部下の間にラブもあり・・・
まぁ、楽しめました。


とってもわかりやすいキャラの登場人物たち。
ラブの方も古典的な、
「ぼくが、足長おじさんだって気づかなかったの?」 とか、
「ぼくが、丘の上の王子様だって気づかなかった?」 みたいな
ひねりなしの展開です(笑)


まっすぐで単純な女の子が主人公だから、これくらいでいいのかも。


その、微笑ましい人々のせいで忘れがちなんだけど、
この話、基本は武力には武力でっていう戦争放棄の精神とはあきらかに異なります。
自由を守るためには銃が必要なのか・・・・

蹂躙されて黙って泣き寝入りするか!って勇ましいんだけど。
「ペンは銃よりも強し」 じゃなくて、
「左手に本、右手に銃」 って感じ。
それで、いいのか図書館の正義。。。

ただ娯楽作品と思って、おもしろがってればいいのかなぁ~~


あとがきで、作者は「月9連ドラ風」って書いてるけど、
こんな物騒な月9はイヤだわ~(笑)






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プロフィール

樹里

本が大好き。図書館ヘビーユーザーです。
編み物やビーズで手間のかかるモノを作るのも好き。
ラルクアンシエルらぶ。

好きなテレビ番組は「ブラタモリ」タモリが持ってた江戸の古地図ハンカチが欲しい!

好きなアニメは「東京リベンジャーズ」と「呪術廻戦」関東事変も渋谷事変も終わってしまって寂しい。早く続きが見たい^^


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