想像力は、あるかい?
憧れの映像制作の現場に飛び込んだ、良井良助(27歳)。
聞き慣れない業界用語が飛び交う現場に戸惑う日々だが、
そこは現実と物語を繋げる、魔法の世界だった。
「必死で知恵絞って想像すんのが俺たちの仕事だ」
やがて良助は、仲間たちが作品に傾ける熱意に、
焦がれるような思いを募らせていく——。
走るしか能のない新米、突っ走る!
行き先は、たぶん未来。
映像化作品がたくさんある著者ならではのテーマ。
制作の現場にある数々の困難。
チームでものを作り上げる人間関係の問題。
多額の製作費、テーマそのものの問題。
ロケ場所探しの難しさ。
そして、些末な事のように思えるけど、現場を回す上で大切なあれやこれや・・・
アツくてベタなところも多いけど、すっきりおもしろく読めました
あの作品がモデルね・・・と、わかりやすい書き方してるので、
ご本人と思われる原作の作家先生登場のシーンは読んででちょっとこそばゆい感じが。。。
だって、現場スタッフがあまりにも先生の熱烈なファンなんだもの
小説との違いに不満を抱く原作ファンに対して、映像スタッフも愛と情熱で制作しているという訴えもわかるけど
「図書館戦争」は小説だけでおなかいっぱいだったので映像は見ていません
「フリーター、家を買う。」「阪急電車」「植物図鑑」は映像のみ見ました。
どれも穏やかに楽しめる作品でした
意識全集中で見るようなシリアスな作品もいいけど、
休日家でのんびり配信で見るには、最適な感じ
映像と相性のいい作風なのかもね