イラストレーター井出ちづる。夫は若い女と浮気をしている。嫉妬はまるで感じないがそんな自分に戸惑っている。
早くに結婚して母となった岡野麻友美。自分ができなかったことを幼い娘に託し、人生を生き直そうとする。
帰国子女で独身の草部伊都子。著名翻訳家の母のように非凡に生きたいと必死になるが、何ひとつうまくいかない。
三人は女子高時代に少女バンドを組んでメジャーデビューをした。人生のピークは十代だったと懐かしむ。
三十代となったこれからの人生に、あれ以上興奮することはあるのだろうか…。
おもしろくないことはないんだけど・・・なんかピンとこない感じ?
高校時代、アイドルもどきなバンド活動で世間の注目を一時でも集めた過去は、ちょっと特別な経験かも。
だからと言って、30代では夢中になれることが何も無いなんて・・・
母親の呪縛から逃れようとして、何だか訳ありの恋人の言いなりになってるだけじゃん。とか、
生活に困っていないからって、帰らない夫のいる家で無益に過ごしてないで何かすればいいのに。とか、
「人生のピークが十代」なだけじゃなく思考回路までその頃で止まってるの?としか思えない自己中心の幼稚園ママ。
誰にも共感はできません
このまま終わるわけはないけど、どこに向かっているの?
もどかしくてイラっとするからこそ、何とかそこから一歩踏み出して欲しくて
期待しつつ最後まで読んでしまいました