人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな
蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。
蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。
あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。
五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。
今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。
――幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。
正直、いくら耽美的であろうとも猟奇殺人は嫌悪感が
もっと内に潜む悪意みたいなイヤミスのが好みなんだけどな。
ハズレだったかな・・・と、思いつつ読み進めるとなんかまだだまだ裏があり。。。
これ以上悪いことはなさそうなのに、真実はもっと残酷
この親子、息子の方がより父親を理解していたということか。
天才的な芸術家は傲慢なのか。でもちょっと傲慢すぎて昔の少女マンガっぽい。
何も救いがないこの感じ。わかってて読んでるんだけどね