植物状態のまま病院で眠る智也と、献身的に見守る雄介。二人の間に横たわる“歪な真実”とは?
毎日の繰り返しに倦んだ看護師、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生、時代に取り残された中年ディレクター。
交わるはずのない点と点が、智也と雄介をなぞる線になるとき、目隠しをされた“平成”という時代の闇が露わになる
―“平成”を生きる若者たちが背負う自滅と祈りの物語。
同じ螺旋プロジェクトでも伊坂作品とはまったく違う世界!
まぁ、プロジェクトの狙いはこれなんでしょうけど
海族と山族の太古から続く対立がユーモラスな物語になっていた伊坂に対し、
こちらは、社会と人間関係で息苦しい・・・いつもの朝井作品。
人生のピークは人それぞれ。
小中学生の時にピークを迎えてしまった後も注目を集め続けようともがく生き方が痛々しい。
そんな無理はいつしか他人に透けて見えてしまい、
嘲笑されているのを自ら目の当たりにしても後に引けず自滅していく。
正直、わたしにはわかりません。。。いいじゃない生きてるだけだって
そんなにわかりやすい「生きがい」がなくちゃだめなの?
でも、そんな生き方を選んでしまう理由が「海族」の生まれにあるなら、抗えないってことでしょ?
なんだか気の毒。。。
裏に隠してた本音が他人に容赦なく暴かれてしまう感じ・・・これは、「何者」と同じような居心地の悪さ これ持ち味?
でも、楽しめたけど