男は世界的な写真家、女は梨園の妻
「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました」

生前、桂一は博子に何度も言ったという。
「僕たちは出会ってしまったんだ」
出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。
「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人ーー。
これはまさしく「奇跡」なのである。
私は、博子から託された”奇跡の物語”をこれから綴っていこうと思う。

数々の恋愛小説を手掛けた林真理子が、一生に一度描かずにはいられなかった
”本当にあった”愛の物語。


うー--ん。。正直なとこは、いまひとつ・・・かな
ご本人が自分の経験を、奇跡的な恋愛と思っていらっしゃるなら否定はしません。
仲良し夫婦の家族愛とも違う、これは真実の愛なのだと・・・・?

二人の裕福な環境が「高潔」な雰囲気も醸し出せるのでしょう。
貧乏くさい物語なら、なおさら読みたくないからそれはいいのだけど

晴れて夫婦になってからわずか4年。ほとんどか夫の闘病に献身的に寄り添った関係は信頼と愛に満ちていたと思うけど、
もし、何十年か連れ添ったら「家族愛」になっていったのではないでしょうか。
それは、それで悪いことでもないと思うけど

周囲に知られないように秘密の関係を続けていたときも、まったく夫の存在が薄いのが不思議。
歌舞伎という環境が特殊なのか?
まさに「嫁」。家と子供と舅姑のことが気にかかっても夫はどうでもいいみたい

こんな本を出されて前夫として彼はどんな気持ちなのでしょうか。
重要なキーパーソンでありながら、二人の物語の中では脇役でしかないものね

林先生の意欲作だったのに、
恋愛モノになかなか感動できないので、申し訳ありません



わたしは、どんなに素敵な思い出でも人に話した瞬間からよくある話にされてしまうから、絶対言いたくないです