嘘も真実も善きも悪しきも、すべてが詰まった江戸怪談の新骨頂!

江戸は神田の三島屋で行われている変わり百物語。

美丈夫の勤番武士は国元の不思議な〈火消し〉の話を、

団子屋の屋台を営む娘は母親の念を、

そして鯔背な老人は木賃宿に泊まったお化けについて、富次郎に語り捨てる


第一話の「火焔太鼓」が一番良かった。
武士の藩への忠誠、異形の悲しみと夫婦愛。恐ろしくて切ない

「一途の念」も夫婦愛のなせる怪異。でも、この悲しさは好きじゃない。
元気いっぱいに屋台で串団子を売っていたおみよの物語があまりにも暗すぎる。。。
病の夫に献身的な妻が気の毒でやるせない

「魂手形」は成仏できない魂に手助けして
この世に残した怨念を晴らすちょっと爽快な怪談話。

最後にでてくる謎の男が不吉・・・この世とあの世を仲介する商人。
この物語に何度か登場している、
NHKのドラマでは村上淳がやってた役よね。
この後も物語に関わってきそうで怖い