36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。
だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり…
ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く、衝撃の4篇。


この著者の作品は初めて。芥川賞受賞作とはあまり相性良くないので「コンビニ人間」読まなかったのよね

この性的な解釈がこの方の特徴なのかしら?

4編の中では社会的な要素のある表題の「丸の内魔法少女ミラクリーナ」と
人間の人格のスタンダード・モデルが次に流行するファッションのように会議で決められていく・・・という最後の「変容」は楽しく読めた。

初恋の相手を1週間監禁する「秘密の花園」はどうも嫌悪感が・・・
ルックスがいいだけで軽薄で自信満々なヤな男だけれど、勝手に好意を寄せて 初恋を忘れるためにここまで人格を踏みにじる権利がこの女子大生にある??
これ男女が入れ替わったらただの卑劣な犯罪だから、実験的な小説ではあるんだろうけど。。。

学校では性別禁止・・・という「無性教室」もおもしろい設定だと思うけど、ちょっと途中からしんどくなってきた。

性的な要素の劇強の作品は、あまり相性よくないかも。。。
他の作品を読むかはちょっと時間を置いて考えたいと思います