身近な道具が牙を剥き、あなたを殺す――。

殺人犯を追跡中の刑事アメリアの目前で、エスカレーターが通行人を巻き込んだ。
救助活動もむなしく男は死亡、殺人犯も逃走してしまった。

ある事件をキッカケにリンカーン・ライムが警察の顧問を退いた今、アメリアは単身、捜査をつづけるほかなかった。

一方ライムは、エスカレーター事故の遺族から民事訴訟のために調査を依頼される。ライムの弟子として働き始めた元疫学研究者ジュリエット・アーチャーを交え、調査が開始される。

なぜエスカレーターは不具合を起こしたのか? 名探偵ライムと刑事アメリアは日常の道具を凶器に変える殺人者を捕らえることができるのか

ドンデン返しの魔術師の名シリーズ、最新第12作


スマートコントローラーをハッキングして事故を起こす・・・
コントローラーを内蔵してる機器は、エスカレーターや自動車だけでなく、家電製品まで武器になる。
まさに身近な恐怖

この感じ、「バーニング・ワイヤー」と共通する感覚。

二るの事件が繋がっていたり、
無差別殺人に見えて「無差別」ではないあたりはちょっとお決まりになってますかね

凶悪で卑劣な犯罪者・・・というには、ちょっと気の毒な一面もある犯人。
そのためか、キャラが弱い感じです。
今回、真犯人以外の卑劣で許しがたい言動が強く印象に残ってしまうからでしょうか。


真相は最後にブラスキーが言うようにまさに「悲しい人、悲しい話」

「法の観点から言えば、復讐は性欲やテロリズムなどと同じ許しがたい動機」
ライムの言葉。
ただの身勝手な理由ということになるのでしょうね



うーーーん、このシリーズ大好きだけど、マンネリ化は否めません。。。
次回作に期待してます!