余命、半年――。海老名亜希子は「お掃除コンシェルジュ」として活躍する人気エッセイスト、五十歳・独身。

歩道橋から落ちて救急車で運ばれ、その時の検査がきっかけで癌が見つかった。余命は半年。

潔く〝死〟を受け入れた亜希子は、“有終の美"を飾るべく、梅屋百貨店の外商・薬王寺涼子とともに〝終活〟に勤しむ。

元夫から譲られた三鷹のマンションの処分。元夫と結婚した妹との決着。そして、過去から突きつけられる数々の課題。

亜希子は“無事に臨終"を迎えることができるのか!?


いつもの作品に比べるとシンプルな展開?と思いきや
最後はこれでもかと・・・

伏線がパズルのようにピタリとはまるというより
ねじ込んでくるのがこの方の持ち味だからね

ライバル視して意識している相手も実は同じで
姑息な手段や粘着質なストーキングまがいもお互い様 だった・・・のは、
怖いというよ何だか微笑ましい。
(事件性があるから笑っちゃいけないのか)

まったく眼中に無い、記憶に残っていない方が切ないもの。

ひとり寂しく死んでいくのが辛い。。。
でもそれは、ある意味贅沢だと思う。
いいじゃん!心配でたまらないものを残していくよりずっといいのに