幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――
「約束は守ったよ、褒めて」
吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。
響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。
香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。
香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。
何とも悲しいお話。
死刑を執行されたということは、罪を償ったのだろうけど、死後も許されることはないのか。
家庭でも学校でも辛い思い出の多い生まれ故郷だろうに、
なぜそんなに帰りたかったのか・・・
罪人の親でさえ墓に入れてもらえない、閉鎖的な町なのに。
最後まで読んでも彼女の「約束」のむなしさは変わらない。
どうしたって秋田の連続児童殺害事件を連想してしまうから、なおさらやりきれない。
二人目の被害児の親にしたら、犯人がどんな生い立ちだろうと関係ない話だろう。
でも、最初の事件の後にもっと捜査されていれば、二件目の事件は防げたのではないか。
秋田の事件の時の割り切れない感じを思い出しました。。。
事件の関係者はみんな気の毒
人気のある作品だけど、
わたしには「感動」や「心を打たれる」要素は・・・なかったです。
ごめんなさい