湿原に浮かぶ檻、と密やかに呼ばれていた全寮制の学園。
ここでは特殊な事情を抱える生徒が、しばしば行方を晦ます。
ヨハンの隠れた素顔、校長の悲しき回想、幼き日の理瀬、黎二と麗子の秘密、
月夜に馳せる聖、そして水野理瀬の現在。
理瀬と理瀬を取り巻く人物たちによる、幻想的な世界へ誘う六編。
「水晶の夜、翡翠の朝」
「麦の海に浮かぶ檻」
「睡蓮」
「丘をゆく船」
「月蝕」
「絵のない絵本」
このシリーズなんだかんだで全部読んでるはずなんだけど、
2006年に読み始めたので、は細かいところずいぶん忘れている。。。
読めばすぐにこの世界に浸れるんだけど。
書き下ろしの「丘をゆく船」は黎二と麗子のエピソード。
「麦の海に沈む果実」での二人の最期を思うと・・・
どうしたって幸福な大人になる姿は想像できない麗子が悲しい
わたしは、「黄昏の百合の骨」を最初に読んでるので、理瀬の祖母の記憶が曖昧。。。
「睡蓮」を読んでだいぶ思い出してきた。従兄弟の稔と亘も
「月蝕」は聖が主役。怪しげな数学の女性教師は敵か味方か・・・
理瀬が学園に転校してきてから去っていくまでの出来事を思い出す。
聖にも命の危険が・・・この学園は決して安全な場所ではないの
「絵のない絵本」は大学生になった理瀬があるリゾートホテルで遭遇した事件。
ここでもやはり理瀬の叔母である梨南子のエピソードが思い出せない。。。
そのためラストののインパクトが薄くなってしまって
自分の記憶力の甘さが恨めしい
自分自身のためにネタバレ上等でしっかり記録しとかないと