本棚の宝物

読書感想が中心です。あとは、日々のちょっとしたことと 手作りした作品などなど。

「羊と鋼の森」 宮下奈都



ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。

言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

ピアノの調律に魅せられた一人の青年。

彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説


静かに語られるきれいな物語。

ピアノという楽器のしくみをあまり理解していなかったので、
なんで「羊と鋼」なのかタイトルが疑問でした

主人公が17歳で初めてピアノの調律を目にした時から物語は始まるので
一緒に調律師さんの説明を聞いているかのように、興味深く理解できました

作業はとても繊細。
ひとつひとつ丁寧に作業する主人公の息づかいが聞こえてきそうです。

外村くんの様にこれほど真摯に仕事にひたむきになれれば、
何をやっても大成しそうな気がしますが

ピアノから森の匂いがしたことが山育ちの彼を引きつけたのか。
夢中になれるものとの出会いは運命的

映画になるのよね。
実写もいいけど、アニメになってもすごく良さそう
「言の葉の庭」みたいな感じで

初・ルバーブ

IMG_20180615_214704


ルバーブを頂きました。
この状態で見たのは初めて (@@)
硬くて繊維の多そうな植物なのね。
タデ科なんですと。蓼食う虫・・・の、あのタデよね?

丁寧な手描きのルバーブジャムのレシピも付けていただいたのですが・・・
勝手にグラニュー糖ではなく三温糖使っちゃたし、分量もちょっと少な目に・・・
手作りするとジャムってたくさんお砂糖使ってるのわかりますね


その結果、できあがりが・・・
IMG_20180617_114536

あれ??真っ赤になると思ってたのに???


調べたらルバーブの茎には赤茎と緑茎があるんですと。
これは緑よりだったから黄色っぽい仕上がりになったのかな?

フォションのルバーブジャムは緑色だとも聞きました。

ルバーブ=赤 はわたしの思い込みだったみたいです

まぁ、ビジュアルはいまひとつですが・・・
肝心のお味は甘酸っぱくておいしかったです
これはイメージ通り


「おもかげ」 浅田次郎



「忘れなければ、生きていけなかった」

商社マンとして定年を迎えた竹脇正一は、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運びこまれた。

今や社長となった同期の嘆き、妻や娘婿の心配、幼なじみらの思いをよそに、竹脇の意識は戻らない。

一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験を重ねていた。

やがて、自らの過去を彷徨う竹脇の目に映ったものは――。



ややロマンティックすぎるけど、美しい物語。

夭折した幼い我が子とのシーンは思わず涙がにじんでしまいました

主人公は、不遇な生まれながら努力して国立大学を卒業後、一流商社に入社。
妻と娘、孫にも恵まれている。

65歳で定年を迎え、送別会の帰りに倒れてしまうのは気の毒だけど
老後の貯えも十分で、年金もかなりの額がもらえる・・・となれば
昭和の成功者よね。

社長になった同期から見れば運のない男に見えてしまうし、
人生に辛くて悲しいことはいくつもあった。

それでも家族に愛され、娘婿からも尊敬されている。
努力は正当に評価されている。

戦後わずか6年で生まれた世代。
東京の景色もどんどん変わっていく。
本当に世の中が大きく変化した時代を生きてきたのね。

「大学を出てサラリーマンになって結婚をして家を建てて子供を育てたい」

多くの人々にとって夢と言えぬほどささやかな未来・・・

と彼は言うけど、現代はそれができなくて苦労してる人だって多くいるはず。

でなければ非正規雇用や少子化が問題にならないよね

安定を手に入れ、後は人生の自己肯定?
なんて、いいお話にケチをつけるのは、あまりにも妬みと意地悪がすぎるかしら。。。

65歳になったときに自己肯定できる人生を目指したいです


地下鉄が過去の風景を見せてくれる、「地下鉄(メトロ)に乗って」 を思い出しました。






きらきらバッグ ⅩⅧ

プレゼント用に新色アメジストできらきらバッグを作りました
ホログラムが入っているので今までとまた違ったきらきら感です

IMG_20180530_101504



フォルムは小さめで横長。
以前作ったオーロラピンクのミニバッグより少しだけ大きくしてみました


IMG_20180603_104050




パープル系のローヤルパープルと比べると淡い色合い。
季節柄、紫陽花ぽくも見えます

IMG_20180603_104213

このローヤルパープルも今では入手できなくなってしまったので貴重なカラーです。



アクセサリーにはミニミニがま口。シルバーがやっぱり合いますね

IMG_20180530_101443




ホログラム入りの新色はアメジストの他に、
ピンクパープルとサファイアもあってどれにするか迷いました

袋を開けた瞬間、いつもより若干ビニールっぽい匂いがしましたが、
製作中に気にならなくなりました。ホログラムが入ったせいでしょうか??


「口笛の上手な白雪姫」 小川洋子



たとえ世界中が敵にまわっても、僕だけは味方だ。

公衆浴場で赤ん坊を預かるのが仕事の小母さん、(口笛の上手な白雪姫)
死んだ息子と劇場で再会した母親、(一つの歌を分け合う)
敬愛する作家の本を方々に置いて歩く受付嬢、(仮名の作家)
ひ孫とスパイ大作戦を立てる曽祖父——。(盲腸線の秘密)
不器用で愛おしい人々の、ひたむきな歩みが深く胸をうつ。

あなただけの〈友〉が必ず見つかる。静謐で美しい傑作短編集!


初めて読んだ作家さん。静かな物語で始まりファンタジーのようで残酷さや悪意が見え隠れする・・・
不思議な感じ。
そして、謎は謎のまま、そっと置き去りにされるような唐突な終わり方の作品も多い。
この余韻っていうか、空想の余地をたくさん含んだ後味が、慣れるまでなんとも違和感

読み方がわかってくれば、この世界観にも浸れて楽しめた。

中でも印象に残ったのは、

「亡き王女のための刺繍」 
知り合いの出産祝いに必ずよだれかけを送る主人公。お針子のりこさんが刺繍をしてくれる。
選んだ図案は冥界の地面に咲く花・ツルボラン。

「乳歯」
幼い少年が海外旅行先で迷子になり、石の浮き彫りに目を引かれ聖堂の中に入っていく。
そこで、様々な苦痛に苛まれた人々の彫刻を目にする。

後からじわじわくる短編集。
嵌れば好きになりそう



最新コメント
プロフィール

樹里

本が大好き。図書館ヘビーユーザーです。
編み物やビーズで手間のかかるモノを作るのも好き。
ラルクアンシエルらぶ。

好きなテレビ番組は「ブラタモリ」タモリが持ってた江戸の古地図ハンカチが欲しい!

好きなアニメは「進撃の巨人」season3 早く始まらないかなぁー


カテゴリ別アーカイブ
にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ
にほんブログ村


にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ
にほんブログ村
QRコード
QRコード